【自分と向き合う】感情コントロールができない私を救ってくれたゲシュタルト療法

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自分を生きる

生きづらさを抱えて生きてきてもう40代。

育児・家事・仕事と毎日忙しく、ちょっとしたことでかっとなって家族に当たり散らして自己嫌悪。

そんなに怒ることじゃないのに、かっとなると感情をコントロールできない自分にとても困っていました。

私は精神疾患を患う母に育てられました。

言葉で追い詰められ、暴力をふるわれて、それでもいい子でいるために自分の気持ちにはふたをして感情を動かさないように努める毎日。

当時医療にはつながれず、何がどうでも母に謝り機嫌をとって、学校では優等生としてふるまっていました。

いつも自分のようで自分でない、地に足がつかない離人感を感じながら。

今回は、40代まで生きづらさを抱えて生きてきた私が、「ゲシュタルト療法」に出会って少しずつ楽になっていった経緯についてお伝えします。

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感情コントロールができない

こんな風に育ったら生きづらくて当たり前。

今思えば、ここまで生き抜いてきた自分が誇らしいくらい。

なのに、20代になって「自分はもう大人なのだから」と、親のせいでつらいんだなんて言うのは甘えだと自分を叱咤し、うまく生きてこれなかった自分を責めながら大人になりました。

結婚して子供を産んで、「やっと自分だけの家族ができた」と喜び「絶対に母のようにはならない」と心に誓いました。

それなのに、忙しく余裕のない毎日に小さなことでかっとなって子供や夫に当たり散らしては「自分はやっぱりダメな人間だ」と苦しみました。

後から考えたら「あんなにキレるなんておかしい」とわかるのに、その場では感情のコントロールができず自分でも自分が怖い。

心療内科に通って薬を飲んでも、病院でカウンセリングを受けてもまた苦しさが襲ってきて当たり散らしてしまい自己嫌悪に。。

せっかく幸せを手に入れたのに、子供たちを私と同じようにつらい目に合わせてしまう。どうにかしなければ。

私も母と同じように病気なのか、他に何か方法はないのかと必死でもがいていたころ2冊の本に出会いました。

『キレる私をやめたい ~夫をグーで殴る妻をやめるまで~』田房永子(著)

『人間関係のモヤモヤは3日で片付く -忘れられない嫌なヤツも、毎日顔を合わせる夫も-』田房永子(著)

私は夫をグーで殴ったりはしませんでしたが、かっとなったときの感覚や度合いが自分に似ている、と思いました。

また、著者がゲシュタルト療法を実践して、出来事への反応の仕方がだんだん落ち着いていくのを読んで、希望が見えた気がしました。

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ゲシュタルト療法とは

「ゲシュタルト」とは、ドイツ語で「形」「形態」「状態」などの意味で、全体のまとまりそのものを表す言葉だそうです。

ゲシュタルト療法とは、1950年代のアメリカで、精神科医であるパールズ(Perls,F.)らによって提唱された心理療法で、「今、ここ」での気づきを促すことによって、クライエントの人格の全体性の回復や自己成長を目指します。
引用:(株)心理オフィスK

 

ゲシュタルト心理学においては、人が外界を認識する際は、個々の要素の集合としてではなく、全体のまとまりとして認識すると考えます。パールズは、このゲシュタルト心理学の視点で、個人の欲求や感情においても、自己の排除されていた部分が統合されることで人格のまとまりが完成されるとしました。
引用:(株)心理オフィスK

ざっくり説明すると、過去に否定しフタをして排除した感情を再体験して、認める・受け入れることで人格の全体性の回復と成長が得られるという心理療法です。

カウンセリングルームでゲシュタルト療法を受けるのは高額だったので躊躇してしまい、まずは自分でできることをと思い、こちらの本を参考にワークをやってみました。

『キレたくないのにキレてしまうあなたへ』岡田 法悦 (著), 田房 永子 (イラスト) 

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心が癒えて実生活も楽になった

時間をとってノートを開き、本に書いてある通りにワークを進めます。

指示に従ってやっていけば難しくはないですが、まとまった時間と一人で落ち着いて集中できる環境が必要です。

子供のころのつらい記憶を呼び起こして行うので、当たり前ですがつらいですし疲れます。でも、とても癒される。

最後に幼いころの自分に言葉をかける場面があるのですが、毎回涙が流れて心が癒えるのを実感しました。

・幼いころから自分を抑えてきた。
・こんな感情を抱くのは間違っていると自分の感情にフタをしてきた。
・嫌なことがあっても感情を感じないように、表情に出さないように努力してきた。
・親のために自分のやりたいこと・楽しいことも我慢してきた。

そうしているうちに自分がどう思うかより他人が自分をどう思うかを優先して、自分自身をこの世から排除して生きてきたんだということに気が付きました。

世間的に正しいかどうか、親がいいというかどうかよりも、自分の好き・嫌い・やりたい・やりたくないを大事にする。

自分の気持ちにフタをしているうちに、そのやり方もわからなくなってしまっていたんです。

ゲシュタルト療法を何度か実践するうちに、以前ならかっとなって家族に当たり散らしていたような場面に遭遇してもキレなくなりました。

「嫌だな」と眉をひそめるくらいで、「それは私は嫌だ」と落ち着いて言えるようになりました。

相手がそれを受け入れてくれなくても、「そっか、それなら仕方ないか」と思えることが増えました。

頭にくることはもちろんあるけど、頻度も強さも格段に減って楽になりました。

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ゲシュタルト療法その後

効果を実感して何度か続けた後、疑問に思うことも。

ワークを行ってしばらくは落ち着いた日々を過ごせるようになりました。

でも、日数がたつとまた苦しさが戻ってくる感覚が。

ワークには時間も気力も必要です。もっと他の方法はないかと思い始めました。

ただ、ワークをすれば楽になるのがわかっているのはとても心強いです。

かっとなった時の自分の感情が本当はどこから来ているのか、本当は誰に何を言いたいのかを知ることで、自分を認め愛おしく思うことができるようになりました。

ゲシュタルト療法との出会いは確かに、自分の人生を生き始める第一歩だったと思います。

それでは、また次回(^-^)/

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